【NEWS】2023.8.20 UPDATE /牧之原市「道の駅(仮)さかべ」の基本設計が完了しました!
用途:物販店 飲食店 公衆便所
工事予定期間:2024年4月〜2025年3月
階数:地上1階
主体構造:鉄骨造
延床面積:約600㎡
建設地:静岡県
牧之原は日本を代表するお茶の産地であり、葉物野菜、柑橘類等の農産物も有名です。
敷地は静岡空港からほど近く、畑の中に民家が点在するのどかな場所で広大な茶畑が印象的です。
敷地周辺には、山の斜面に茶畑の丸みを帯びたグリーンのフォルムが広がり、南側敷地(駐車場スペース)は、中世の池泉回遊式庭園とされる宮下遺跡です。
私たちは、敷地全体を人々が憩える緑地公園のように一体的に整備したいと考えました。
牧之原農業の活性化を図り、子育て世代が集い、近隣の人々も繰り返し訪れたくなる憩いの場を目指します。
中心に起伏のある芝生広場をつくり、子どもたちが斜面を利用して遊べるようにします。
施設は、農産物直売所、レストラン棟、トイレ・休憩施設を、ボリュームとして3棟に分けます。3棟の施設間に、異なる使い方のできる広場(テラススペース)をつくります。農産物直売所とトイレ・休憩施設の間は茶畑テラスという高低差のある段々広場で、建物に囲まれた落ち着いた空間となり、芝生広場で遊ぶ子どもたちを見守りながら休憩できるスペースです。
外部に連続した軒下テラスは、農産物の直売スペースを外に拡張させたり、キッチンカー、休憩スペースなど、多様に展開できる場となります。
屋根は、茶畑をモチーフとしたおおらかなボールト形状とし、工期短縮のため基礎に負担をかけないよう、徹底的に軽くしたジョイスト梁とサンドイッチパネルにより構成します。 柱は100φ程度の無垢柱をランダムに配置します。
ボールト形状の屋根は茶畑をイメージさせる地域の新たなシンボルとなり、3棟の軒下空間が芝生広場をぐるりと取り囲むことで、人々が、お互いの活動を見通すことができ、一体感を感じながら、生き生きと活動できる場所となります。
この場所が、牧之原の魅力を高め、歴史体験のきっかけの場と、地域の人々の交流を促すランドマークとなることを願っています。
※高橋茂弥建築設計事務所との共同設計