【NEWS】2022.3.2 UPDATE /「コムレジ赤羽」のエントランスホールに置く大きな家具「KUMIKI」が完成しました!
【KUMIKI】
用途:ベンチ(オブジェ)
製作期間:2022年2月〜2022年3月
主要材料:木(ヒノキ、スギ、ベイマツ、タモ)
大きさ:W5800xD2310xH1220
「コムレジ赤羽」のエントランスホールに置く大きな家具。共創型レジデンス「コムレジ赤羽」全体のコンセプト(社会人棟×学生棟×賃貸棟)を象徴する彫刻的なオブジェとして、また、エントランスラウンジにおいてくつろげる場をつくるファニチャーとして機能する。
「コムレジ赤羽」のデザイン上のキーでもある木ルーバーを用い、コンピューテーショナルデザインの手法によって、環境にとけ込むような立体的なルーバー状の木組みをつくる。
3次元形状をアルゴリズムにより自動生成するソフト、grasshopper上で一括して形態生成を行う。例えばガイドとなるカーブと三角形断面の形状の設定を変えることで、無数のバリエーションを自動生成することができる。部材断面についても一括変更可能である。製作は設計用3Dモデルデータを工場でそのまま読み込んだ後、木材の長さに合わせて製作加工用のデータとして切削加工機に入力して、自動的に加工を行う。デジタル上で共有されることで、設計から製作加工までシームレスな流れになる。
組み木の構成は、自動切削機によって相欠き加工された60mm角の木材を順番にはめ込み、ビスで固定していくことで、木組みの構造体を作っていく。三角形断面が梁の役割を果たすので、複雑かつ接地点の少ない形状に対し有利となる。連続的に変化する三角形断面が背骨となり全体を安定的に支えている。