(仮称)板橋の工場

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建築用途:工場
工事予定期間:2018年1月-2018年9月
階数:地上3階、地下1階
主体構造:鉄骨造
建築面積:187.6㎡
延床面積:728.6㎡
建設地:東京都

池袋駅から車で10分、ときわ台駅徒歩15分、環状7号線に近い板橋区内に計画中の、
電子部品の生産工場である。
建物は地下1階、地上3階で、延床面積728.6㎡。
外観はシンプルなボックス型で、亜鉛メッキ素地のガルバリウム波型鋼板を、
斜めに勾配をつけて貼ることとした。

内部は、柱・梁・天井のH型鋼を現しとし、鉄骨造の柱のない空間とすることで、
作業スペースを広く使えるようにした。
天井からすべての作業台やコンセントなどを吊り下げ、
足元は何もない完全にフリーなスペースとして、作業に自由度をもたせるようになっている。
建物内部の壁面四方には、鉄骨ブレースの代わりに、厚さ150mmの木の積層パネルを貼る。
柱の座屈防止として水平力を一部負担すると共に、
無機質な鉄骨フレームのインテリアに、木の温かみをもたらす。
また、積層パネルの厚みを活かして、作業棚を取り付ける家具とすることもできる。
さらに、湿度のコントロールが重要な電子部品の生産現場において
木材による調湿効果が期待できる。

災害時には工場と、近くの本社に勤務する約100人の社員が一時的に、
この場所に集まることができるよう、一次避難所としての機能ももたせている。
周囲の住宅にも調和した建築は、地域の一企業がめざす、
住民や住宅環境を守る一つの工場モデルである。
ここから生き生きとしたものづくりの空間が生まれることを願っている。